熊本地震の直後にTwitterでデマを流したとして男性が逮捕された。
「ライオン逃げた」熊本地震直後にうそツイート 男を逮捕 #nhk_news https://t.co/flkkwjI5YO
— NHKニュース (@nhk_news) July 20, 2016
Twitterが原因で逮捕された例は無数に存在するし、世間的には「またバカッターか」となるかもしれない。
しかし、今回の事件はちょっと毛色が違う。
これまでは「ネットに不慣れな人のツイートが、主にネット慣れしている人々によって摘発される」という構図だったのが、今回は「ネット慣れしている人のツイートが、ネットに不慣れな人々にまで影響を与え、摘発された」のである。
今回問題となったツイート(既に削除されている)は、「地震でライオンが逃げた」という内容で、街中を歩くライオンの画像が添えられていたものだが、この画像は地震の前からTwitterで話題になっていたものだった。
ヨハネスブルグは世界一治安が悪いと聞いてはいたが、ここまでとは思わなかった。 pic.twitter.com/qYElq5NXKK
— 0次郎 (@zerojirou) April 14, 2016
私も何度か目にしていたので、問題のツイートを見てもすぐにデマだと分かったのだが、同時に「話題になった画像で早速遊んでるな」と思ったのを覚えている。
男性を庇うつもりはないけれど、「話題になったものをネタにする」というのはネットでは日常茶飯事だし、おそらく「話題になった画像をネタにしよう」と考えていただけで「デマを広めてやろう」などとは微塵も思っていなかったんだろう。
(もちろん、男性が「デマを広めてやろう」「被災者を困らせてやろう」と考えていた可能性もある)
「ネタツイートのつもりが、悪質なツイートになっていることに気付かなかった」という今回の事件の原因は、「身内の悪ノリが想像以上に広まってしまい、炎上する」という点において、従来のバカッターで良く見る「恐喝」「業務妨害」などと全く同じなのが興味深いところ。
これをきっかけに過激なネタツイートが減ることを祈る。