"県境"というのは大抵意識することなく通り過ぎるものであり、カーナビの無機質な音声が『〇〇県に入りました』と知らせてくれて初めて気づく程度の存在である。
例えばショッピングモールや駅のホームなどに姿を現したり、象徴的なスポットだったりすれば話題にもなるが、それらは川の途中に見られる滝や湖のようなもので、川自体は観光地にはなり得ないのだ。
ところが、これが"三県境"となると話は違ってくる。
"線" ではなく "点" であるということからも二県境とは似て非なるものであり、山頂に見られる三角点のような杭とプレートを拝むことができる。全国でも40箇所ほどしか存在せず、一種のパワースポットと言ってもいいかもしれない。
当然そのほとんどが河川上や山間部にある中、唯一平地にあり手軽に観光できるのが「栃木・群馬・埼玉の三県境」である。
今年(2018年)4月に周辺道路から続く遊歩道が整備されたと聞いて、出張ついでに足を伸ばしてみた。
三県境は東武日光線「柳生駅」から徒歩10分ほど。改札を出て左手に進むと案内板があり、その後も途切れることなく案内板が現れるので迷わず辿り着けると思う。
車を使う場合は、後述する「道の駅」が近くにあるので、そこから徒歩 5分ほどで辿り着ける。どちらにしてもアクセス良好である。
整備され綺麗になったことで観光地色が強くなったが、地元の方による手作りの案内板はそのまま残されており、ローカルスポットならではの味わいも楽しめる。
目的地となる"三県境"
写真中央にある杭には、記事冒頭にも載せた"県境プレート"が輝いている。
案内板のほかには、"三県境記念スタンプ"があり、県境プレートそのままのスタンプを押すことができる。直径 8cmと非常に大きいサイズなので注意。
スタンプ台の横にある木箱の中身は、所謂"コミュニケーションノート"。
すでに 5冊ほど消化されていたのにびっくり。私も記念に一言残してきた。
3県を股にかける記念スクリーンショットを撮るのもオススメ!
ちなみに、先ほど少し触れた道の駅「きたかわべ」にも、手打ちそばを求めて寄り道してきた。
天ぷらそば(900円)
手打ちそばはもちろん、地元の野菜を使った天ぷらとかき揚げも絶品だった。三県境を訪れる際は合わせて寄りたいスポットだ。