趣味のくずかご

『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』を読んだ(2022年9週目)

西村京太郎氏が亡くなられた。

昔は親父の本棚にあった十津川警部シリーズをよく読んでいた。平成生まれの私が寝台列車の虜になった一因でもあると思う。近年でも新しく登場した列車を積極的に題材にするなど意欲的だったので、もう二度と新作が出ないのは残念でならない。

氏はトラベルミステリー以外の作品も執筆されており、クリスティの『そして誰もいなくなった』をモチーフとした『殺しの双曲線』は推理小説好きにもおすすめ。

 

今週読んだ本

『特許やぶりの女王 弁理士大鳳未来』を読んだ。

第20回「このミス大賞」大賞受賞作。著作権侵害による警告を受けたクライアントを弁理士大鳳未来が守るというストーリー。特許周りの法律を駆使する様はリーガル・ミステリさながらであるが、分かりやすい解説とテンポの良い展開で非常に読みやすかった。ただしクライアントがVTuberなので、YouTube周りの知識はある程度求められるかも。新時代の小説という意味でこのミス大賞らしさを感じる一冊だった。