趣味のくずかご

『Iの悲劇』を読んだ(2022年37週目)

医療保険からコロナの給付金が支払われた。

10日間の自宅療養が丸々入院保険の対象となり、一時金と合わせて10万円の給付があった。がん対策のためだけに入っていた格安保険がこんな形で活躍するとは嬉しい誤算。

今月末以降は支払い対象外となるらしいので、その点では運が良かった。美味しいものでも食べに行くとしよう。

 

今週読んだ本

『Iの悲劇』を読んだ。

先週が『一の悲劇』で今週が『Iの悲劇』、偶然だけど狙ったみたいになってしまった。本書の"I"は"Iターン"の意。市役所の「甦り課」職員達が、住民のいなくなった集落に移住希望者を集めるIターンプロジェクトに奮闘する連作短編集。

住民にはあまり関わりたくないタイプの人も多い中、主人公達のテンポ良いかけ合いが清涼剤となり、ライトな仕上がりになっている。第六章まではよくある日常の謎モノといった趣だがそこは米澤穂信、すんなりとは終わらない。地方自治体の現状に切り込む社会派要素もあって読み応えのある一冊だった。