2022年も最終週はおすすめランキングで締めることにする。
1位……米澤穂信『Iの悲劇』
とある地方自治体の「Iターン推進プロジェクト」をテーマにした連作短編。各エピソードの完成度もさることながら、救いのない結末と真相が今年一番印象に残った。
2位……京極夏彦『魍魎の匣』
今まで手を出せていなかった京極夏彦に出会えた、今年はそれだけで価値ある1年だったと思える。ただただ恐ろしく、そして美しい作品。
3位……斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』
近年流行りの「特殊設定ミステリ」の中で一番のお気に入り。2人以上殺すと天使によって地獄へ引きずり込まれる、というSF200%の世界観が何よりの魅力。設定が細部までしっかり練られているのも良かった。
今年読んだ小説は全部で53冊。去年より少なかったけど、やっぱ週1冊くらいが無理なく読めるペースみたい。来年もこの調子で細々続けたいなと思う。
それではよいお年を。