趣味のくずかご

『11文字の檻 青崎有吾短編集成』を読んだ(2023年1週目)

初詣のおみくじ結果:末吉。

今年は年末年始が土日に被っている(長期休暇にならない)ためハズレ扱いらしいが、休み明け2~3日働いてすぐ3連休があるので個人的にはアタリだと思う。9連休→5連勤みたいなカレンダーの方が絶対キツい。ただ今年は祝日が3回も土曜日と被ってしまうので結局ハズレだ。

 

今週読んだ本

『11文字の檻 青崎有吾短編集成』を読んだ。

まえがきで"洗練された短編集ではない、屋根裏部屋のような代物"と著者が語っている通り、様々なジャンルの短編をまとめて収録した一冊。

収録作品の中で頭一つ抜けていたのが表題作『11文字の檻』。反戦思想の罪で収監された小説家・縋田。出所する方法はたった1つ、<政府に恒久的な利益をもたらす11文字のパスワード>を当てること。この天文学的確率の問いに対するアプローチ、そして意外な結末が素晴らしく、この1編だけでも買ってよかったと思える傑作だった。

※短編の中には某漫画の二次創作も含まれているのだが、原作未読だとほぼ理解できず、流石に注釈か何か入れてほしかった。