『三体』がついに文庫化された。
英語圏以外で初めてヒューゴー賞を受賞し、ザッカーバーグやオバマが愛読書として挙げるなど、普段あまりSFを読まない自分でもタイトルを耳にすることが多かった本作。友人が推していたこともあり、個人的文庫化待ちランキング2位に入っていた。
ちなみに1位は『硝子の塔の殺人』(知念実希人)。そろそろ文庫化されますかね……?
今週読んだ本
『三体』を読んだ。
現代宇宙論をベースに、情報工学、量子力学から超ひも理論まで、様々な分野を独自に絡めて魅力的なSF設定を練り上げている。葉文潔の生い立ちを描く第一部だけはやや退屈だったが、それ以降は息もつかせぬ展開で、600ページというボリュームは全く気にならない。理系の知識が無くても、宇宙論に興味を持って調べた経験が一度でもある人なら楽しめると思う。人列コンピュータには笑った。
第2作は4月刊行予定。早くも待ち遠しい。