趣味のくずかご

『52ヘルツのクジラたち』を読んだ(2021年16週目)

2021年の本屋大賞が発表された。

最近話題作を読むときは、書店で新刊を買ってきて、すぐメルカリに出品するようにしている。

これにはメリットが3つあって

  • 話題になった直後の高い相場で売却出来ること
  • 本棚が圧迫されないこと
  • 翌日に発送する必要があるため、積読にならないこと

特に3つ目は、油断すると積んでしまう方々におすすめ。

気に入った場合に手元に置いておけない、人に貸せない、というデメリットはあるが、そこまで好きなら買い直すかな。売上にも貢献できるしね。

 

今週読んだ本

52ヘルツのクジラたち

52ヘルツのクジラたち

 

ということで2021年本屋大賞『52ヘルツのクジラたち』を読んだ。

52ヘルツのクジラというのは実在する個体で(Wikipedia参照)、鳴き声の周波数が一般的な鯨と異なるために意思疎通が出来ない、孤独な存在とされているらしい。人間の世界でも、虐待、ヤングケアラー、LGBT……等の理由で、誰にも聞いてもらえない声をあげる人達がいる。そんな彼らのお話。

主人公の境遇がなかなかに悲惨で引き込まれるのだが、中盤以降あまりにもスムーズに事が進むので、ちょっと拍子抜け。村の人達も、余所者である主人公の主張をあっさり受け入れてしまう。

加害者側が分かりやすく100%悪人というのもあり、ややご都合主義的かなぁと思ってしまった。