趣味のくずかご

『推し、燃ゆ』を読んだ(2021年3週目)

ニトリへバスマット交換に行ってきた。

昨年末から問題になっている珪藻土バスマットのアスベスト混入事件、うちで使っていたバスマットが見事に該当していた。一番スタンダードなタイプなので該当者はかなり多いだろうと思う。
ビニール袋で二重梱包して持ち込み。交換もしくは返金とアナウンスされていたはずが、返金しか出来ないと言われてしまった(店舗による?)

仕方ないので返金してもらって買い直し。ついでに色々お買い物してしまったので完全にニトリの思う壺である。

 

今週読んだ本

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

 

 『推し、燃ゆ』を読んだ。

芥川賞受賞作ってそんなに読まないんだけど、これはかなり異色な作品。
「アイドル」「推し」「SNS」「ブログ」「炎上」ーーーここ10~20年の日本のポップカルチャーの持つ一面が凝縮されている、まさに現代の純文学という感じ。

アイドルを推すなんて概念はそれこそ数十年前から存在するが、推しに依存して生きる人が増えたのはここ最近なのではと思う。個人が手にできる情報量があまりに増えすぎたために、24時間365日推し続けることが容易になった。主人公は"推し"を"自分の背骨"に例えている。

では、推しがいなくなったらどうなるのか。

……正直共感はできなかった。僕は推しがいても一番好きなのは自分だし、皆そうだと思っていたから。
価値観の隔たりが大きすぎて、衝撃も大きかった。
面白くは無かったが、読んで良かったと思う。