趣味のくずかご

『ミステリークロック』を読んだ(2021年4週目)

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展へ行ってきた。

国立国際美術館で今日まで開催されていた特別展で、ルネサンスから19世紀ポスト印象派まで実に61作品の展示。
会場は時代ごとに7部屋に分かれており、加えて目玉作品のゴッホ『ひまわり』専用に1部屋の、合計8部屋。

そもそもロンドン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品が貸し出されることが史上初という、地味に歴史的なイベントだったらしい。フェルメールレンブラント、モネ、ルノワールなど超有名な巨匠の作品もあり、かなり見ごたえがあった。

 

今週読んだ本

『ミステリークロック』を読んだ。

あと、同時刊行された『コロッサスの鉤爪』も読んだので、まとめて書く(実質上下巻のようなものだが、両方とも短編集なのでどちらから読んでも良い)

おなじみ防犯探偵榎本シリーズの最新作。短編が2話ずつの計4話で、どれも奇抜なトリックが使われている印象を受けた。
特に表題作の「ミステリークロック」は、トリックに凝りすぎた結果、図解されてもピンとこないという難解っぷり。正直かなり人を選ぶと思う。

ところで、榎本シリーズはこれで4作連続短編集である。
榎本・青砥コンビはキャラも立っていて大好きなので、出来ればまた『硝子のハンマー』のような重厚な長編ストーリーを味わいたい。次回作に期待する。