趣味のくずかご

『カササギ殺人事件』を読んだ(2023年10週目)

開業前の大阪駅地下ホームを見てきた。

と言っても立ち入った訳ではなく、天王寺から新大阪までくろしおに乗車し、車内から眺めたというだけ。おそらく開業後は二度と味わえないであろう「大阪駅地下ホームを通過する」という体験も出来て一石二鳥だった。

開業の翌週には、長らく音沙汰のなかった「モバイルICOCA」のサービス開始も控えており、慌ただしい1週間になりそうな予感。J-WESTカードも作らないと。

 

今週読んだ本

カササギ殺人事件』を読んだ。

出版社の編集者スーザンが、全世界で愛される"名探偵アティカス・ピュント"シリーズ最新作『カササギ殺人事件』の原稿を読むところから物語は始まる。何が凄いって、上巻が作中作である『カササギ殺人事件』だけで構成されていること、その内容が作中の事件とリンクして進んでいくこと。これはもう発想の勝利というか、よくこんな複雑な物語を書き上げたなと驚嘆してしまった。

文章は一昔前の翻訳物と比べて格段に読みやすくなっているが、言葉遊びが多く入っているためやや苦しい部分も見られた。本作に関しては原著を母国語で読める人間が心底羨ましい。